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歯周病の治療
40歳も過ぎると、多くの方が歯茎の病気である歯周病に、悩まされるようになります。この歯周病は、高血圧や糖尿病、メタボリック症候群などの生活習慣病との関連が明らかになってきました。とりわけ糖尿病とは密接な関連があり、糖尿病の方は歯周病が重症化しやすく、逆に歯周病が進むと持病の糖尿病が悪化するという負の連鎖が指摘されています。歯周病治療の基本は、ていねいな歯磨きによる口腔ケアと規則正しい生活習慣の確立、さらに「あいうべ体操」などで口呼吸を鼻呼吸に戻し、正しい口腔機能を維持することです。
成人の多くが、程度の差こそあれ歯周病に罹患しているわけですが、多忙な現代人にとって、ていねいな歯磨きを毎日続けるのがなかなか難しい方もお見えになります。そのような方へ、当クリニックでは「柿渋」を利用した歯茎のマッサージや「Drウオッシュ」による洗口をご提案しています。歯茎の腫れ、歯茎からの出血また口臭などでお悩みの方は、ぜひ一度、ご相談ください。
現在、歯周病の治療に関しましては、一般的な歯石除去等のお掃除の他に、医院案内でご覧いただけます、エルビウムヤグレーザーや炭酸ガスレーザーを適切に使用し、歯周病の治療に効果的に活用をしております。患者様にも喜んでいただいております。
歯周病には柿渋歯磨き!
柿渋歯磨きとはなんだろうか。
そもそも柿渋とは、渋柿をくだいてしぼり、それを発酵させて出来た上澄み液です。柿渋には、たくさんのタンニンが含まれており、このタンニンのタンパク質凝固作用を利用して歯磨き液に応用したのが、柿渋歯磨きです。これは大阪府門田市でご開業の岡野吉喜先生が、開発・製造され、歯科医師に普及されたものです。柿渋にはタンニンの渋みがありますが、これが歯周病を引き起こす歯周病菌の有害物質(歯茎を腫れさせ、歯茎からの出血を引き起こす毒素)を、凝集塊として歯茎から取り除くのです。これがタンニンのタンパク質凝固作用で、歯周病菌とその毒素が大幅に少なくなったお口では、歯茎からの出血がなくなり、口臭もなくなるのです。
追伸:歯磨きというと「歯そのものを磨く」方が多いですが、歯周病に侵された口の中は、柿渋をたっぷり付け、歯と歯茎の境目を優しくマッサージするようにしてあげると効果的です。ケチって歯ブラシに付ける柿渋の液の量が少ないと、効果は少ないようです。
柿渋の威力は?
1
柿渋の「収斂作用」と「タンパク質凝固作用」が、歯周病改善のポイントとなる。
2
柿渋歯磨きの歯ぐきマッサージで、ポケット内の歯垢などが固まり、ポロポロ外に出る。
3
細菌は外側の線毛によって働く。柿渋が線毛に付着し固めるので、細菌は動けなくなる。
4
柿渋が線毛に付着したため体積が大きくなり、細胞間を細菌が通過することができない。
5
血液、リンパ液、白血球などの滲出液も細胞間から流出しにくくなり、細菌のエサが減る。
6
柿渋歯磨きのこれらの働きにより、膿や腫れがひき、口臭が消え、歯ぐきが引き締まる。
柿渋歯磨きの使い方
※実際に柿渋を使われる場合は、当クリニックのスタッフが直接ご説明させていただきます。
- まず、いつも使う歯ブラシで、お口全体を丁寧に磨いてください。
(柿渋歯磨きだけでは、細菌の塊である歯垢は取りきれません) - 次に、柿渋歯磨き専用の、毛の柔らかい歯ブラシを用意します。
- 柿渋歯磨きの液が入ったボトルの先が、歯ブラシの毛先に直接触れないように、液を5~6滴垂らします。そして、歯ブラシを歯茎に優しくあてて、細かく振動させるように毛先を揺らして、歯茎をマッサージします。
- 10回ほど揺らしたら、次に液を3~4滴追加して、違う場所をマッサージします。歯茎のマッサージする場所を変えるたびに、必ず液を追加していただくのがコツです。
- 柿渋歯磨きは、5分以内に終わらせてください。
- 最後に、柿渋の液が、お口の中に残らないように、何度も口をゆすいでください。
- 使用回数は、一日3回までです。通常、一日2回の使用をお勧めしています。
- 柿渋歯磨きの入ったボトルは、陽の当たらない風通しの良い所に保管してください。冷蔵庫には入れないでください
- 柿渋歯磨液が衣服につきますと、染みになることがあります。
- 柿渋歯磨製造日より5ヶ月が、有効期間です。
- 歯茎の状態がかなり悪い方は緑のキャップ、口の中が荒れやすい方、歯茎の状態が落ち着いてきた方はピンクのキャップの柿渋をお使いください。緑のキャップは、ピンクに比べて濃度が1.5倍ほど濃くなっています。
歯周病・口臭対策の洗口液「Dr ウォッシュ」
「お茶由来のカテキンが持つタンパク質凝集能力を高め、
プラーク・舌苔を簡単に洗い流すできる洗口液」
歯周病や口臭の原因となる口腔内細菌を固めて洗い流すことで、口の中を洗浄します。
ご使用方法
- 本体のポンプについているネック部分のストッパーを外してください。
- お口に含んでよくうがいしてください。
- そのまま吐き出し、水でうがいをしてください。
- ご使用後にブラッシングするとより効果的です。
よくあるご質問
歯を磨いた後で使用してもメリットはありますでしょうか?
仕上げ用としてもお使いになれます。歯磨きの後、洗口液をお口に含んでよくすすぎ、吐き出した後に水ですすいでください。仕上がりの爽快感により、オーラルメンテナンスがより楽しめるのではないでしょうか。
歯に色はつかないでしょうか?また、流し台や歯ブラシに付着した場合はどうしたら良いでしょうか?
元々歯に色がつきにくい性質ですが、使用頻度によっては歯の表面の傷やレジンなどに色素が付着する場合があります。そのため、ご使用後は水道水などでお口をよくすすいでください。また、流し台や歯ブラシに付着した色は水で洗い流すことができます。
タバコのヤニは取れますか?
いわゆる研磨剤は含まれていませんので、その作用はありません。ただし、タバコのにおいは取れると期待できます。
歯を白くする作用はありますか?
歯に侵食する成分や研磨剤を含みませんので、ホワイトニング作用はありません。
使用期限はありますか?
開封後は1カ月~2カ月を目安に、なるべくお早めに使い切ってください。
当クリニックお勧めの
ゲンキ歯ブラシ
「幅広ヘッドの歯ブラシだから、
できることがある
genki歯ブラシ」
ライオンが出しているゲンキ歯ブラシは、元々開発者のお母様が半身不随になり、そのお母様に使いやすいようにと設計された歯ブラシです。ゲンキ歯ブラシが出た当時は、歯科関係者から「大きすぎる」と不評でした。しかし、実際に使ってみると今までの小さなコンパクト歯ブラシでは取れなかった汚れが取れるだけでなく、患者さんからも「使っていて気持ちがいい」と評判になった歯ブラシです。それは幅広ヘッドで接触面積が広く、歯面から歯茎との境目まで効率よく歯磨きできるからです。また細部に毛先が届くスーパーテーパード毛で、歯肉にもやさしい磨き心地です。患者さんや歯医者の声を取り入れ、今では大きさの違う3種類がラインナップしています。
タバコと歯周病の関係
喫煙者は、歯周病に罹りやすい!
- 歯周病のリスクファクターとして、喫煙があります。
- 特に子どもは、歯茎のメラニン沈着が顕著にあらわれます。
- 受動喫煙による歯茎へのメラニン沈着は、受動喫煙がなくなっても健康的な色(ピンク色)にすぐには戻りにくいと言われています。
喫煙者は、歯周病の症状に気がつきにくい!
- タバコの煙中の有毒物質が、口の中の粘膜や歯茎から吸収されることにより、口の中の唾液が減少したり、歯茎の末梢血管に十分な栄養が運ばれるのを妨げられたりします。
喫煙者は、歯周病の改善状況が悪い!
- 喫煙は、歯を支えている骨をはじめとした歯周組織の破壊を促進し、歯周病を増悪させます。そのため、喫煙者だと歯周病の治療がうまく進みません。
- 禁煙によって口の中の環境が整えられない限り、喫煙が歯周病の治療を妨げ歯の健康を取り戻しにくくなります。
タバコを止めた、そのメリットは?
歯周病の進行が抑えられます。
- 喫煙による口の中の悪い環境が、禁煙により変わります。具体的な変化として、唾液が十分に出ることにより、免疫力が高められ、歯周病の進行が抑えられることが期待できます。
体の健康にも良い影響が期待できます!
- 歯周病の進行が抑えられることにより、歯を失うリスクが軽減され、なんでも食べられる状態を維持することができます。
- 歯周病が原因の一つであるとされる糖尿病悪化のリスクを抑え、体の健康にも良い影響があると予想されます。